ゴミ屋敷にならないには、そして肝心の“お掃除の大変さ”はというと、もちろん「有機系」のほうが大変といえます。見た目は同じだが、あるものを単純にどんどん捨てていけばいい「倉庫系」に対し、「有機系」は様々なトラップが仕掛けられているのです。中には2、3日掛かる物件もあるといわれています。まず最も多いのが壁や床の被害。カビならまだいいほうで、長年のゴミの堆積により、腐食しているケースも少なくない。オーナーにとって大きな損害となる。ではどの程度、リフォームが必要なのかは一概にわからないそうだが、フローリングの全面張り替えやユニットバスをそっくり変えるほどの大掛かりなリフォームが必要なケースも少なからず見られるという。これらの延長にはもちろんゴミの種類によっては「ニオイ」も発生し、近隣から苦情が来ることもあります。値段はゴミの量などから計算され、狭い部屋だから安いということにもならないそうだ。あるケースで、玄関に入ったらいきなりゴミの山で、天上まではわずか70センチ。住民はゴミの山の上で寝たり起きたり食べたりする生活をしていたそうで、その家は1LDKで20平方メートル強。そこから2トントラック3台分のゴミが出たというから、もはや理解や想像の域を超えているのです。これだけのゴミがどこから出てくるのかが不思議ですね。